毎日・世論フォーラム
第369回
2025年3月17日
元経済安全保障担当大臣、衆議院財務金融委員会筆頭理事、
自民党科学技術・イノベーション戦略調査会顧問、衆議院議員 小林 鷹之

テーマ
「今後の日本のあり方」

会場:ホテルニューオータニ博多

世界から必要とされる国に

小林 鷹之 元経済安全保障担当大臣、衆議院財務金融委員会筆頭理事、自民党科学技術・イノベーション戦略調査会顧問、衆議院議員
小林 鷹之 氏

プロフィール

小林 鷹之
(こばやし たかゆき)

 1974年、千葉県八千代市出身。99年、東京大学法学部を卒業。同年4月、大蔵省(現・財務省)入省。2001年、札幌国税局調査査察部国税調査官。03年、米ハーバード大学ケネディ行政大学院修了(公共政策学修士)。
 帰国後は財務省理財局総務課長補佐などを歴任し、07年、在アメリカ合衆国日本国大使館に出向。10年に財務省を退職し、公募を経て自民党千葉県第二選挙区支部長就任。12年の衆院選で初当選を果たした。
 16年(当選2期目)に防衛大臣政務官、21年には当選3期目で経済安全保障担当大臣、内閣府特命担当大臣(科学技術・宇宙)に就任。若手・中堅随一の政策通。政策をまとめる際は丁寧に合意形成を図ることでも知られる。

 毎日・世論フォーラムの第369回例会が3月17日、福岡市中央区のホテルニューオータニ博多で開かれ、自民党の小林鷹之・元経済安全保障担当相が「今後の日本のあり方」と題して講演した。小林氏は、少数与党下で野党との政策協議に時間がかかっている現状について、「日本を世界は待ってくれない」と指摘。「米国を含めた世界から必要とされる国になることが必要だ」と訴えた。
 国力を高める手段として、製造業を例示して「国が投資すべきだ」と強調。政府が10年先のビジョンを自治体や民間企業などと一緒に作り、資金を出す必要性を指摘した。「政府が本気度を示すことで、学者や企業も意欲が出る。日本の技術力が発展していく」と述べた。報道各社の世論調査で石破茂内閣の内閣支持率が急落したことには「劇的に解決する魔法のつえはない」と指摘し、物価高対応や若い世代の負担軽減の必要性に触れた。

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